森の学校ラジオ

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2013年09月22日

心からのものを、つくる

リビングワールド代表
西村佳哲さん

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 大量生産、大量消費の時代、機械から生活用品、食べ物に至るまで、あらゆる種類のものが、それを受け取る人のためというより、むしろ、作る側の事情で生産されていました。そうなると、受け取り手は、一人ひとりではなく、消費者として包括的に捉えられ、売上や行動様式の数値で表されます。そして、生産された品々は、暮らしに馴染まないまま、その多くが棄却される末路を辿るのです。

 「受け手に対して無関心なものが多い」。
 あらゆるものが豊富に、不足なく並んでいるありさまから、西村さんは、心からのものを、心からの時間と空間を創って行こう、ということを着想されたのだそうです。ものを受け取って使って行く人の、それぞれの暮らしと関わろう、という発想です。
 もちろん、大量生産の時代も、それを使う人々の暮らしのことは考えられていました。けれどそれは、ほぼ一元的、一方的な価値観で類型化された暮らしであり、数値化された、データとしての暮らしだったように思います。

 「心からのもの」というのは、作り手と受け手の関わり、人と人との関わりを考えることに他なりません。ものの問題は、つまるところ、コミュニケーションの問題なのです。
 1990年代後半、急激に伸展するインターネットを「生きた世界を感じる回路」として捉えるプロジェクト「センソリウム」を創設。以降、西村さんは、「センスウェア(生きた世界を感じる道具)」というオリジナル・プロダクトを、人々の暮らしに向けてリリースしながら、「働き方研究家」として、一人ひとりが自分らしく働く、自分を活かして生きる考え方を、提案し続けていらっしゃいます。

 リビングワールドのホームページには、あっちにも、こっちにも、共感を覚える製品や、暮らし方、考え方、言葉の数々が、静かな佇まいで、訪れる人を待っています。はっきりした考えを持ちながら、声高に主張することなく、にこにこと笑いながら、待っています。
 西村さんのお話ぶりも、そのままでした。穏やかに、にこやかに、けれど常に本質にアプローチしようとしている、静かな姿勢が、とても素敵です。

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リビングワールド

cover-hitonoibashowotsukuru.jpg西村佳哲さん最新刊
『ひとの居場所をつくる』
単行本 269ページ
¥1,890
筑摩書房 (2013/9/9)

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FM西東京

  • 前編

    2013年09月22日(日) 10:00~10:30

  • 後編

    2013年09月29日(日) 10:00~10:30

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