森の学校ラジオ

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2013年08月10日

どんなことも、経験したことは無駄にはならない

株式会社ふくるん 代表取締役
守下綾子さん

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 19歳で渡米。南カリフォルニア大学で照明デザインを学び、そのまま、ショー・ビジネスの先進地アメリカで、舞台照明を中心にライティング・デザイナーとして活動。16年間のアメリカ生活を経て、2年半前、一転、ご実家の家業を継ぐために帰国。家業・老舗のかりんとう屋さんである旭製菓の経営に携わりながら、帰国後にご自身が開いた、かりんとう専門店・ふくるん亭を運営されています。

 舞台芸術の世界から、日本の庶民的なお菓子・かりんとうの製造業へ、まったく関係ない業界への、びっくりの転身。自分の経験に拘っていたら、まず考えられないであろう転身ぶりです。守下さんのお話から感じられる、明るいエネルギーが、思いっきり良く次の道へ進んで行く推進力なのかもしれません。転身を決意されたときのお話をうかがうと、いろいろと考えた末に、どうやら、最終的にはひらめき。来たるべき未来を感じ取った閃きが、守下さんの行動を決めているようです。

 旭製菓は、かりんとうひとすじ90年。国内外各地から厳選された素材で、昔ながらの味を大切にしながら、ほうれん草、人参、ごぼうなどの野菜、きな粉、牛乳、豆腐、さまざまな材料を使い、塩、わさび、ゆず胡椒に、キャラメル、コーヒー、ピーナッツ、さまざまな味のかりんとうを創作し、販売しています。
 ふくるん亭は、さらに現代的なアプローチ。かりんとうそのものだけではなく、他の食べものや日々の暮らしとのアンサンブルも併せた、新しいかりんとうの世界を提案しています。♪福が来るくる、ふくるんルン♪。ひとくち食べると、ふっくら幸せな気分になる、新しいかりんとうの世界。

 新しい世界を創るのは、来たるべき未来を予感した閃き。ニーズが終局まで多様化し、未知のビジネスモデルが必要とされる現代、複雑な問題を乗り越えて新機軸に至るためには、今この瞬間に現われるインスピレーションと、それに沿って瞬時に動き出すインプロヴィゼーションが役に立つはずです。アートに属する発想力、イノベーションの原理です。

 どんなに無駄なように感じられる体験も、回り道と思われる経験も、ひとつとして、無駄なものはない。常に最良の判断ができる自分であるために、自分の経験と発想を総動員して未来に向かう。アート×菓子製造業。守下さんの、一見関係ないように見える転身は、新機軸を生む原理を内包しているような気がします。

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旭製菓
ふくるん亭

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