2013年05月18日
ご覧の通り、ふんわりと、やわらかい印象の伊藤さんですが、メカニック=男社会を向こうに回して、啖呵を切って張り合うこともあるそうです。びっくり。
西東京にある自動車やバイクの販売整備会社・オートアベニューの社長さん。お父さんの興した販売整備工場を引き継いでから、スタッフの意識を徹底的に変革し、従来とはまったく違う仕事のしかたで、社内の空気をがらりと刷新してしまいました。
もともと、まったくの門外漢。いまだに、エンジンの中で起きていることが納得できていないそうです。仕事を獲って来るための方法も、本来、あまり持ち合わせているわけではない。その業界の仕事のしかたを知らない、機械にも弱い女性が、いきなり、大勢のメカニックを抱える会社の社長になったのです。
男はたいがい、理屈っぽい構造主義者。特に自分の仕事のこととなると、そして相手が女性となると、困ったことに、頭がカチカチに硬直してしまいます。日々激論を交わし、ウエス(油を拭取る布)を投げつけ合い、伊藤さんは、ひたすら、社会の中でこの仕事がどうあるべきか、全員と語り合ってきたそうです。
オートアベニューの企業理念の根幹に、三方よしがあります。修理屋さんの男目線ではなく、女性にも伝わる、お客さま目線。取引先とは対立交渉関係ではなく、共存共栄。社員が、自分と会社に夢を持って成長し続け、社会に貢献し続ける。三方よしを目指して、おもてなしの心で、すべてと共生することを選んだ会社なのです。社名である "Auto Avenue" のAを模しながら、理念を表現しきったロゴマークも秀逸。
自動車やバイクの需要は長期減少傾向。以前より、車やバイクを持つことに憧れや意義を感じる人は、少なくなっていると言われています。そんな中で、オートアベニューは、仕事を分捕り合うのではなく、ユーザー目線で新しい需要を発掘し、融通し合って共生する。地域活動に参加したり、トラックにバイクを積んで被災地まで届けに行ったり。「一人はみんなのために、みんなは一人のために」、助け合いながら、笑顔で挑戦を続けているのです。社長が奮闘して会社を維持するのではなく、全員がひとりひとりの力で。すてきな会社ですね。
「信念を曲げない。長い目で見てみんなのため。継続は力なり!」
笑顔で、やさしくお話しになる伊藤さんの、力強い言葉が印象に残りました。
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