森の学校ラジオ

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2013年03月23日

人の生きる力を信じて、社会をデザインする。

復興応援団 代表理事
佐野哲史さん

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 ポジションは、左プロップ。
 ラグビー好きの方には、すぐに伝わると思うのですが、プロップといえば、スクラムの最前線で相手と直接に激しくぶつかり合い、マイボールを確保して後方に展開するまで、がっちりと動かずに踏ん張る役目。最もハードで、そのわりに報われなかったりするので、このポジションを担う人に悪い人はいない!と言われています。

 ご覧のように(笑?)、佐野さんはラグビー部出身。ポジションは、左プロップだったそうです。
 2007年、中越沖地震。即刻、ボランティアチームを率いて柏崎に入った佐野さんは、震災からの復旧を進める中で、恒常的、包括的な地域活性事業の必要性を予見。お隣の十日町で、古民家を再生し、農園をつくり、「雪ふる里村」という事業を始められました。「百年の館」、「山ノ家カフェ&ドミトリー」を次々とオープンして、都会からの自然体験、農業体験を誘導。農山村の活性化、生活文化の伝承と現代性の融合、都市と田園を往還する多拠点ライフの提案という、多視点的、先進的な事業です。

 2011年の東日本大震災のときには、複数のNPOによる合同プロジェクトの本部長として、500人以上のボランティアと共に、被災地の人材・物資のマッチング活動に従事。やはり恒常的な地域活性事業のために「復興応援団」を設立し、他地域からボランティアを派遣したり、アグリツーリズム、ブルーツーリズムを創成したり、次々と新しい取組みに着手。現在は仙台、そして最前線の南三陸町に拠点を移し、東北と他地域を結ぶネットワーク、地域のステークホルダー、セクターの拡大と融合という、やはり未来に向けた地域づくりのプロジェクトを先導していらっしゃいます。

 常に、最前線。
 大きな力を要する複合プロジェクトの最前線で、橋頭堡となって、ぐいぐいとチームを、いや、社会全体を牽引する、まさにプロップ。プロップは、そのポジションの役目柄、チーム一の巨漢が務めることが多く、しかも、左プロップは背番号「1」。なんだか、佐野さんそのものです。
 けれど、力だけではありません。じつに多くの要素に目を配り、複雑で複合的な組織を、軽々と楽しくリードする、繊細な感覚と頭脳も併せ持った強力フォワード&チームリーダー。佐野さんの生き方には、透徹した姿勢が貫かれているのを感じます。尊敬!

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一般社団法人 復興応援団
雪ふる里村
百年の館
山ノ家カフェ&ドミトリー

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