森の学校ラジオ

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2013年03月10日

「口を出さない」コーチングで、世界一!

ithinkplus 代表
河本敏志さん

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 1998年から毎年アメリカで行なわれている世界規模のロボット科学競技会「FLL(FIRST LEGO league)」。世界中から18,000を超えるチームが参加するこの大会で、三鷹市の小中学生チーム「Falcons」が世界一に輝きました。
 日本のチームが世界一になったのは初めて。学校や企業などのような母体を持たない、小さな市民団体のチームが世界一になるのも初めてのことです。
 しかも、FLLは、単にロボットを作って操作するだけの競技ではなく、いくつかのテーマでプレゼンテーションをしなければなりません。使用言語は英語、審査員は米国人。そこで、英語を母国語とするチームを押さえて世界一になったのです。

 このチームを世界一に導いたのが河本さん。三鷹市在住、一男二女のお父さんです。「Falcons」は、河本さんが代表を務める市民団体・ロボット科学教室ithinkplusのメンバー、FLLの参加資格である9歳から15歳までの小中学生で構成されたチーム。

 河本さんは、科学教育の専門家ではありません。もともと、マンマシン・ユーザーインターフェイスという分野、つまり、人間と機械の間で情報伝達を行う機器やコンピュータプログラムを専門とする技術者なのですが、けして、教育やコーチングを職業とする方ではないのです。
 なので、子どもたちを世界一に導く方法は?と訊ねられても、「特に何もしてません」としかお答えになりません。けれど、じつは、この「特に何もしてません」というのが、子どもたちの本当の能力を開花させる秘訣だったりするかもしれないのです。

 「一人ひとりを、どう活かすか」。
 河本さんが、唯一、心がけていることだそうです。
 FLLは、およそ8ヶ月に渡るチームワークの勝負。自分で「考え」「行動する」こと、「チームで最大の結果を得るために個々がどう行動するべきか」ということを、全員がわかっていなければ、おそらく良い結果を得ることはできません。
 口を出さない、手を出さない、教え込まない指導方法が、どんな局面でも乗り越えられる高い能力を育む。大切なのは、自立した一人ひとりが発揮する個性を、理解して繋ぎ合わせること。河本さんとFalconsの世界一は、その方法で世界と渡り合う力が得られることを証明してくれたのだと思います。

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