2013年02月09日
神奈川県・湯河原にある料亭小宿ふかざわ。
客室の稼働率は90%以上。週末や休日には100%、いつも満室になります。お客様の好みに合わせて細かく配慮される美味しいお料理、豊富なプラン、心のこもった温かいおもてなしが評判を呼んで、口コミで広がった人気のお宿です。2012年版のミシュランガイドにも掲載されました。
「ふかざわ」は、湯河原駅ほど近くの町中にあります。温泉街の風情があるわけでもなく、さほど眺めが良いわけでもありません。かけながしの源泉や、広い露天風呂があるわけでもなく、けして施設に特色のある旅館ではありません。
そんな小さな宿に、これほどの人気が集まる理由は、「人」。ふかざわの「人」=スタッフのみなさんの、ほころぶような温かい「心」が、他にはない特色=魅力のある「場所」を創り出している。深澤さんは、そんな旅館の女将なのです。
「自分の心のありかたが、すべてを創りだしている」。
26歳で旅館の女将を引き継ぎ、3人の男の子を出産し、33歳で離婚。1日24時間、365日休みのない旅館の仕事。日々おこる大変なこと、苦しいこと、千々に動揺する心中から気づいたことが、この「心のありかた」だったのだそうです。
その気づきを土台に、心理学や脳科学を学んだ深澤さんは、自分の軸を発見し、思考を転換させるための、対話によるコーチングを身につけたのです。良いことも悪いことも、まずは、そのまま感じ、その後の捉え方、つまり「心のありかた」によって、前に進むための思考に転換させる。自分の軸を持って自律的に生きるためのメソッドです。
その深澤さんのメソッドを体現しているのが、「ふかざわ」のスタッフのみなさん。ひとりひとりと丁寧に対話する方法で、「ひとりひとりが女将みたい」と、お客様に感じさせる、自律的な、気持ちのよいチームワークを実現させたのです。
何度来てもまた来たくなる心地良さは、温かい心遣いから生まれるだけではありません。ひとりひとりが、自由に、責任を持って、補い合いながら働いている、そのフラットなチームワークも、心地よい空気を醸し出す大切な要素だったりするのです。
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